「夏のオープンキャンパス」をお手伝い ~資源の可能性を再発見し、循環させる。~
株式会社アサカ理研の人事部人材採用課に勤務の高橋さんは、8月2・3日に開催された母校夏のオープンキャンパスで、生命応用化学科の皆さんと来場学生父母にOGとして自社の業務についてのワークショップを担当されました。今回の模様を御寄稿いただきました。ありがとうございます。今後のご活躍を祈念いたします。
□今回のワークショップについて
アサカ理研は、福島県郡山市に本社を構え、電子部品などのスクラップから有価金属を回収する資源再生メーカーです。今回は、化学を学んだその先に、どのように社会へ貢献しているのかという観点で、ワークショップを企画させていただきました。弊社の主力事業である貴金属事業の回収工程を動画で視聴いただいたり、金(Au)に関連するクイズに挑戦いただいたりしました。実は、今回の出展にあたっては、学生さんの好奇心を引き出す仕掛けとして、クイズの解答ボタンを回路設計から筐体加工、プログラミングまで社内の技術者と協力して一から自分たちで作り上げました。その甲斐もあって、たくさんの学生さんにブースへ立ち寄っていただくことができました。
□学生時代
私は化学実験が好きで、ものづくりにも興味があったので工学部生命応用化学科へ入学しました。卒業研究では無機化学を専攻し、機能性材料の開発に取り組みました。思うような結果が出ず、苦労することもありましたが、指導教授や研究室の仲間に支えられ、学部生ながら学会でポスター発表に参加させていただくなど貴重な経験を積むことができました。
□これまでを振り返って
大学入学時に東日本大震災を経験し、多大な被害があった地元・福島に貢献したいと思い、アサカ理研に入社しました。化学分析の技術職を経て、新規事業の企画・立ち上げを行う事業企画部門で法人営業を7年経験し、現在は採用を担当しております。これまで様々な職種を経験してきたことで、事業面と技術面の両面からアサカ理研の魅力をお伝えできる点が強みとなっています。これまでの経験が積み重なって糧となり、さらに、採用活動の中では、学生さんの人生の選択を考えるきっかけにつながっているのだと思うと、やりがいを感じます。
□後輩学生へ
化学は目に見えない形で社会を支えており、あらゆるものづくりの出発となる『資源』の可能性を信じ、循環させることに挑戦しています。その挑戦の原動力になるのが、社員ひとりひとりの探求心であり、その姿勢を採用の中では重要視しています。学生の皆さんには、大学での勉学だけでなく、サークル活動やアルバイトなどの中で、常に新しい視点や価値観をもって取り組んでほしいです。自ら考え、試行錯誤を繰り返した経験は、必ず将来の糧となり、社会人になってからの大きな武器になります。今の学びが、未来の選択肢を広げる一歩になることを信じて、様々な環境で挑戦をしてほしいです。
●ホームページ:株式会社アサカ理研
【写真:生命応用化学科ワークショップコーナー/来場者へ説明】